投資とは何なのか

投資に興味があるものの、実際にどういう物なのかわからない。初心者にとっては、複雑怪奇でリスクの高い、謎に満ちた世界です。しかし、投資という物に対する一般的なイメージと異なり、その本質は「資本を増やす」という単純明快なものとなっています。

資本を多くするには、様々な方法があります。その中でも、特に強力で効果的なものの1つが「生産能力を拡大する」という事です。例えば、ある国の小さな村に、1件の農家があるとしましょう。この農家の主が生産能力を拡大させるには、農作物を改良したり、畑を大きくしたりする必要があります。その為には、多額の資金が必要になるものです。

そこで、農家の主は今ある家や畑を担保として、銀行から資金を融資してもらう事にしました。この資金を元に、農家の主は改良された農作物を植え、畑の用地を購入して開墾していきます。更に、より大きな収穫に備えて機械を導入し、必要な労働力を補う為に人材を雇い入れます。この事業が実り、農家の主は収穫を拡大させ、より多くの収入を得る事ができるようになりました。農家は銀行に融資してもらった資金を、少しだけ多く返済しました。

この時、銀行は投資活動で農家の生産を拡大させたと言えます。農家の生産拡大が成功した事で、銀行が持っていたお金は、更に大きくなって手元に戻ってきた。つまり、投資活動による利益が生じたのです。このように、投資は資金を投じた先の生産能力を拡大させる効果があります。このように、資金を投じて資本をより増やす活動全般が、本来の投資活動です。

より身近な例であれば、教育も大きな投資活動の1つです。誰もが受けている義務教育も、その人の人生を豊かにして、その人の力によって日本の生産能力が拡大していく事により、国や地域が更に大きく発展していく流れが生まれます。このように、投資とは意外に身近な所にあり、多くの人を支える活動なのです。

投資をする目的とは

投資の目的は、投資する方それぞれに異なっています。個人投資家として収入を得る事を目的に取引をしている方がいたり、プロとして利益を生み出す目的で行う方がいたりしますし、より大きな規模では国や自治体が、長期の目標を達成する為に行っている事もあります。投資そのものが経済に限らず非常に幅広い概念ですから、目的も同様に多種多様なものとなっています。ただし、全てに共通するのは「手持ちの資本を利用して、より大きな資本を生み出す事」です。

個人投資家であれば、その目的は生活の為や財産形成の為になります。手持ちのお金は商売道具のようなものです。仮に1か月の内に100万円の収入を得たとしても、その全てを自由に使えるお金として利用できる訳ではありません。得られた収入は、また新しく投資に利用していかなければ、収入はそこで止まってしまうか、収入の額が変わらないからです。この例で100万円を全て使い切ってしまうのは、会社の設備や備品を売却して得られたお金を私的流用してしまうのと、似た様なものです。

プロであれば、利益を得る事が目的になります。その為の方法として資金が運用されますが、例えば投資信託等で集められた資本を運用して、利益を出す方法が利用されるとしましょう。運用先は債権や不動産、金取引等、様々にありますが、それぞれの運用先で取引を成功させ、資本をより大きくしなければ事業が成り立ちません。

国や自自体が行う投資は、国家や地方がより豊かになる目的を持っています。教育や福祉、文化事業や国防等、個人や企業では難しい巨額の運用が行われ、しかも資本を継続的に投じて行われる特徴があります。教育であれば優れた人材を育てて、未来の日本や自治体を豊かにする事ができますし、福祉であれば働いている方達が将来安心して暮らせる社会が築けます。文化事業はより豊かな生活をする為に必要不可欠ですし、国防はこれらを維持する基盤です。

投資の醍醐味とは何か

投資の醍醐味というのは、単にお金を儲けるだけでなくそのプロセスにあります。
純粋に利益だけを追求するのも良いですし、将来性を感じる企業に投資をしてその企業が成長して大きな利益を手にすることになった時などは喜びも大きなものです。
赤字が続いているバイオ関連銘柄に投資をして、画期的な薬を開発してくれるのを期待するといった楽しみ方もあります。

機械的な売買で利益を追求するというのも投資の楽しい部分だといえますし、損益を無視して応援したい企業の株を購入してみるというのも投資の醍醐味だといえます。
このように投資というのは取引方法によって、様々な楽しみ方をすることができる点にその良さがあります。

資金の大部分を安定した銘柄に投入をして、残りはリスクの高い銘柄に投入しリスクを抑えながら状況によっては大きな利益を手にすることができるという構えをとることができたり、あるいは余剰資産をハイリスク・ハイリターンの銘柄に投じて失ってしまう覚悟で宝くじ気分で投資をしてみるということもできます。
銀行に預けるよりもマシだという考えで、ガチガチの銘柄につぎ込むということもでき柔軟に資産を運用することができるのが、大きな醍醐味といえるのです。

そのため、ただ儲けた損をしたというだけでなく結果の道のりを楽しむことができるというのも、投資をすることの魅力と言えます。
ただひたすらにお金儲けを考えるのも悪いものではありませんが、プロセスを楽しむことができれば損をしても利益が出ても資産運用をする価値というのは更に高まることになるのです。
資産運用は簡単なものではありませんが、十分に価値が有るものですから余裕のある資産があれば試してみるのも良いでしょう。